【命の現場から】救急車の前で止まれないあなたへ ― 緊急車両活動を妨げる“想像力の欠如”

救急車や消防車がサイレンを鳴らして駆けつけた先には、必ず『』が関わっています。

しかし、そんな現場に平然と車を進めてくる一般車両が後を絶ちません。

私は現場で何度も、そうした無理解な行動に遭遇してきました。

なぜ止まらないのか。

なぜわざわざその道に入ってくるのか。

この記事では、実際の体験談を交えながら、緊急車両活動中に起きる問題と、想像力の欠如について綴っていきます。

目次

緊急車両が止まっている意味とは

救急車や消防車が狭い道路で停まっているというのは、それだけで『異常事態』です。

乗員たちは一刻を争って現場に向かい、患者対応や消火活動にあたっています。

それは『ただ止まっている車』ではなく、『命を扱う現場』です。

にもかかわらず、「通れるでしょ?」「ちょっと先に行きたいだけなんだけど」と言わんばかりに、緊急車両のすぐ後ろまで詰めてくる車両が後を絶ちません。

大切なのは『その先に何があるか』ではなく、『今ここで何が行われているのか』に意識を向けることです

私が現場で遭遇した信じられない出来事

ある日、狭い路地での救急活動中、私は車1台が通れる程度のスペースを確保して救急車を停車させました。

通行に影響が出ないよう、最大限配慮したつもりでした。

ところが、その背後から来た車両がクラクションを鳴らし、「通れない」とクレームを入れてきたのです。

やむを得ず、隊員の誘導のもと丁字路にバックして救急車を移動しました。

するとその車両は救急車の直前で停車し、運転手が車を降りて文句を言ってくる始末。

結果として活動は遅れ、後日その件に関する苦情対応まで発展しました。

幸いにもその時の傷病者は軽症でしたが、もし緊急性の高いケースだったなら…と思うと、今でも背筋が冷たくなります。

なぜ“その道”にこだわるのか?

少し遠回りすれば済むはずのところを、あえて通ろうとする。

「自分の目的地がその先にある」という理由で、緊急車両のすぐ後ろまで詰めてくる人もいます。

しかし、そのわずかな自己都合』が、命を守る活動の妨げになることを理解してほしいのです。

自分がその救急車を呼ぶ立場だったら?

自分の家族が中にいたら?

申し訳ないけど、遠回りしてくれてありがとう

そう思えるような行動を取っていただけたらと願っています。

プレッシャーと対応の遅れが現場に与える影響

詰め寄られること、クラクションを鳴らされること。

それだけで現場の隊員には大きなプレッシャーがかかります

対応中の集中力が削がれ、冷静な判断を妨げられることも。

また、車を避けるために救急車両の再配置や誘導を行えば、活動全体が一時中断し結果的に搬送が遅れる可能性があります。

あなたのその一歩が、傷病者の『一命を取り留める一歩』を遅らせてしまうかもしれません

まとめ:想像力が、命を守る社会をつくる

緊急車両が止まっている現場で、なぜ道を譲る必要があるのか?

それはマナーやルールの話ではなく、命を守る行動』だからです

ほんの少し立ち止まって考えてください。

自分だったらどうしてほしいか

自分の家族だったらどうするか

その想像力こそが、社会全体の安全や安心につながります。

緊急車両が活動していたら、無理に通ろうとせず静かに、そして遠回りを選んでください。

あなたのその行動が、誰かの命を救う大きな力になります。

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