救急車の運転は、普通の車の運転とは全く違います。
極限の緊張感と責任を感じながらハンドルを握るわけですからね。
今回は、私が救急機関員として初めて救急車を運転することになった経緯と、その時に感じた恐怖や葛藤についてお話しします。
運転に対する恐怖心
私が救急機関員として救急車を運転することになった背景には、過去のある経験が関係しています。
実は、高速道路で単独事故を起こしたことがあり、それが私にとって大きなトラウマとなってしまいました。
この経験以来、車を運転するたびに恐怖心が湧き上がってきたんです。
事故後、運転するたびに不安と緊張が常に心の中にありました。
そして、その恐怖心が救急車の運転というプレッシャーによってさらに強まっていったわけです。
自分の運転が患者さんや同乗者の命に直結するかもしれない――そう思うと、精神的な負担も相当なものでした。
出動前はいつも心の中で「大丈夫か?」と自問自答していましたね。
機関員資格の取得経緯
消防に入った当初、機関員の資格を取ることは避けられないことでした。
資格を持たなければ職務が遂行できないため、ほぼ必須条件だったんです。
とはいえ、私には運転への強い恐怖があり、資格取得の過程でもその恐怖心とどう向き合うかが最大の課題でした。
資格を取得するためには、運転技術や消防車両の操作をしっかり学ぶ必要がありました。
しかし、頭の片隅には常に「自分にできるのか?」という不安がつきまとっていました。
実際に運転を始めると、恐怖はより一層強まり、毎回の出動が自己との戦いでした。
救急の資格取得の動機
一方、救急の資格については自分から積極的に取得を目指しました。
なぜなら、消防隊として救急現場に出場するたびに無力感を感じていたからです。
何もできない自分がもどかしく、救急の知識と技術を学ぶことで、もっと役に立ちたいという気持ちが強くなっていきました。
救急資格を取得することは、私にとって大きな一歩でした。
現場での経験を積む中で、救急の知識がどれほど重要かを実感し、そのスキルを活かして不安感を少しずつ和らげていくことができました。
これが、運転への恐怖心を克服する一助となったんです。
【第1回】元救急隊員が語る:救急車の運転に対する恐怖と葛藤まとめ
今回は、救急車の運転に対する恐怖と葛藤について振り返ってみました。
過去のトラウマがどのように私に影響を与え、救急機関員としての役割を受け入れていったのか、その過程をお伝えしました。
次回は、初めての緊急走行の体験について詳しくお話ししたいと思います。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。
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