救急救命士になるためには、国家試験に合格することが必須です。
しかし、この試験は決して簡単なものではありません。
私も救急隊員としての経験を積みながら、救命士の資格を取るために膨大な時間を費やしました。
今回は、その中で私が実践した勉強方法やコツをお伝えしたいと思います。
私が実践した方法
救命士の国家試験は膨大な範囲をカバーしていますが、私は効率的に学習を進めるためにいくつかのポイントに焦点を当てて取り組みました。
これから、私が実践した具体的な勉強法を紹介していきます。
1. ひたすら過去問を解く
まず最初に始めたのは、過去問を解くことでした。
過去問は試験の傾向を掴む上で非常に重要です。
問題の出題形式や頻出テーマを把握することができるため、どの分野に重点を置くべきかが明確になります。
特に救命士の国家試験では、過去問には詳細な解説がついていることが多く、その解説を読み込むことで理解が深まります。
解いた後に、なぜその答えが正解なのか、また間違った選択肢がなぜ間違っているのかを確認することは、効率的な学習に繋がります。
実際に問題を解くことで、理解の不十分な部分や弱点が浮き彫りになり、その部分を集中的に復習することで知識が定着していきます。
過去問を解くことで試験の傾向や自分の弱点を把握し、効率的に学習を進めることができる。
あなたは過去問をどのように活用していますか?
2. 間違った箇所を徹底的に復習する
過去問を解いたら、次に大切なのは**「間違いの徹底復習」**です。
過去問に添付されている解説を活用することで、どこで間違えたのか、その原因を明確に把握できます。
私は間違えた問題については、そのままにせず、解説をしっかり読み、なぜ間違ったのかを分析しました。
そして、そのテーマに関連する知識を教科書や参考書で確認し、他の問題と結びつけて理解を深めるように心がけました。
特にホルモンに関する問題では苦戦したことがありましたが、同期のサポートを得て互いに教え合うことで理解を深めました。
また間違った選択肢だけでなく、問題の選択肢を1つ1つ自分の言葉で説明できるように徹底して自分なりの解説を書いて覚えました。
わからないことはそのままにせず、自分で調べるかわかる人に聞くことも重要です。
同期や教授、周囲の人の助けを借りて知識を確実に自分のものにすることが試験対策だけでなく将来の現場で役立つ力になります。
試験では1、2問捨てる覚悟が必要かもしれませんが、救命士になるのは試験のためではなく現場で活躍するためだということを常に念頭に置き、勉強に取り組むことが大切です。
過去問の復習は、解説を読み込み、知識を関連付けて深めることが重要。
選択肢を自分なりに説明できるようにすることで理解を強化。
あなたはどのように復習をしていますか?
3. 仲間と問題を出し合う
一人で勉強するだけでは限界があるので、私は同じ目標を持つ仲間と問題を出し合う時間を設けました。
私は、養成課程の研修中に5人の班員で構成されていたので、課業終了後に集まり、みんなでテキストを持ち寄り、テキストや過去問から出題を行いました。
それぞれが問題を出し合うことで、知識を確認し合い、お互いの理解を深める機会となりました。
さらに、回答がどのように導かれるのかを議論することで、さまざまな視点からの考え方を学び、知識が高まりました。
このように仲間と共に学ぶことで、モチベーションも保ちやすく孤独感を感じずに勉強に取り組むことができました。
仲間との問題出し合いは、理解を深め、モチベーションを維持するために有効。
あなたの仲間との勉強法はどのようなものですか?
4. 勉強時間を区切る(集中力の持続のため)
長時間集中して勉強を続けるのは難しいので、私は勉強時間を区切ることを心がけました。
集中できる時間を見極めて、1〜2時間ごとに短い休憩を挟むようにしました。
「ポモドーロ・テクニック」という時間管理法も活用し、25分の集中時間と5分の休憩を繰り返すことで、集中力を高めました。
このように時間を区切ることで、効率良く学習を進めることができ疲労感も軽減されます。
勉強時間を区切ることで集中力を維持し、効率的に学習できる。
あなたはどのように集中力を高めていますか?
5. 息抜きをする
勉強ばかりでは心身が疲れてしまうので、適度な息抜きも取り入れていました。
試験直前は特に緊張やプレッシャーが強まりますが、息抜きすることでリフレッシュし新たな気持ちで勉強に戻ることができます。
私は軽い運動や趣味の時間を作って、気分転換を図っていました。
リラックスすることで、勉強に対するストレスが軽減されより効率的に知識を吸収できました。
適度な息抜きは心身の疲労を軽減し、効率的な学習に繋がる。
あなたはどのようにリフレッシュしていますか?
最新の学習リソースの活用
近年、救命士や医療に関するアプリが無料で提供されており、これを活用することで学習が大幅に効率化されています。
特にスマートフォンやタブレットを使用すれば、時間や場所を問わずに学習できるのが大きなメリットです。
これらのアプリでは、過去問の演習や模擬試験、解説付きのクイズ機能を使って、弱点を補強することが可能です。
さらに、試験範囲の総復習を効率的に行える機能や、スケジュール管理をサポートする機能が含まれているものもあり、試験直前の追い込みにも役立ちます。
代表的なアプリには「救急救命士 国家試験対策アプリ」があり、過去問や解説付きの問題集を提供しています。
さらに、最新の試験傾向に対応した問題が定期的に追加されることもあり、常に最新の知識に基づいた学習が可能です。
利用者からは「通勤時間や短い休憩時間に手軽に勉強できる」といったポジティブなフィードバックが寄せられています。
効率的かつ最新の情報に基づいた学習ができるアプリは、救命士試験の強力なサポートツールとなっています。
最後に
救命士の国家試験は決して簡単ではありませんが、計画的かつ効率的に勉強すれば必ず合格することができます。
重要なのは、ただ暗記するだけではなく、実際の現場で役立つ知識として身につけることです。
過去問を解いて復習し、仲間と共に学び、集中力を維持しながら適度な息抜きも忘れないことが成功の鍵です。
私が実践したこれらの方法が、これから救命士を目指す方々に少しでも参考になれば幸いです。
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