救急車に乗ったことがある人の中には、「思ったよりも乗り心地が悪かった」と感じた人も多いのではないでしょうか?
実は救急車は、一般的な乗用車とは異なる設計がされており、快適な乗り心地を追求することは二の次になっています。
では、なぜ救急車の乗り心地が悪いのか?
その理由を探っていきましょう。
救急車の乗り心地に対する世間の声
実際に救急車に乗った人の声をSNSで見てみると、
- 「乗り心地は最悪で普通に車酔いした」
- 「救急車って振動やばいのね」
といった意見が多く見られます。(参考: ツイート1 、ツイート2)
一方で、
- 「揺れとかより、早く着いて欲しい」
- 「安全運転であれば多少の揺れは仕方ない」
といった冷静な意見もあります。(参考: ツイート3)
こうした声からも、救急車の乗り心地が決して快適ではないことがうかがえます。
乗り心地が悪い3つの理由
救急車の乗り心地が悪い理由として以下の3点が挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
1. サスペンションが固い
救急車は、医療機器や救急隊員が乗り込むため、一般車両に比べて重量がかなり重くなっています。
そのため、走行時の安定性を保つためにサスペンション(車の衝撃吸収装置)が固く設定されており、道路の段差や揺れをダイレクトに感じやすくなっています。
特に日本の救急車は、走行性能や耐久性を重視した設計になっており、乗り心地よりも機能性が優先されています。
その結果、揺れや衝撃が直接伝わりやすくなっています。
2. 車内スペースの構造
救急車の車内は、ストレッチャー(担架)や医療機器が配置され、限られた空間で効率よく動けるように設計されています。
そのため、乗用車のように柔らかいシートがあるわけではなく、患者はストレッチャーに固定され、同乗者は簡易的な折りたたみ式の座席に座ることがほとんどです。
また、緊急走行中は急ブレーキや急加速をする場面も多く、患者や同乗者は振動や衝撃をより強く感じることになります。
この構造上の問題が、乗り心地の悪さにつながっています。
3. スピードと運転特性
救急車は緊急車両であるため、状況によってはスピードアップをして、少しでも早く病院へ向かう必要があります。
その際、カーブを曲がるときの遠心力や、急加速・急減速による揺れが激しくなります。
また、救急車のドライバー(機関員)は、乗り心地よりも安全性を重視して運転するため、急な動きが発生することもあります。
これが、一般の乗用車に比べて乗り心地が悪く感じる大きな要因の一つです。
運転技術による違いも
救急車の乗り心地は、運転する機関員の技量によっても左右されるという意見もあります。
私も機関員として常に気を配って運転していましたが、どうしても避けられない揺れや衝撃が発生する場面もありました。
そのたびに、傷病者や同乗者にできるだけ負担がかからないように工夫していました。
しかし、限られた状況の中で最善を尽くすことが求められるため運転スキルの向上は重要な課題となります。
また、以前救急車で搬送された人が再度搬送されたり、同乗者が再度同乗したりする場合に、
- 「今日は酔わなかった」
- 「安全運転でありがとう」
- 「全然揺れなかった」
などの言葉をいただくことがあります。
こうした言葉をもらえると、それだけで機関員という仕事に誇りを持て、充実感を得られるものです。
まとめ
救急車の乗り心地が悪い理由は、
- サスペンションが固く、衝撃を吸収しにくい
- 車内の構造上、快適性よりも機能性が優先されている
- 緊急走行時のスピードや運転特性による揺れが大きい
という3つの点にあります。
しかし、救急車はあくまで「命を救うための車両」であり、乗り心地よりも迅速な搬送と安全性が最優先されています。
もし救急車に乗ることになった場合は、揺れに備えてしっかりと体を固定し安全に搬送されることを心がけましょう。
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